2017年10月1日日曜日

おけけ

夫は英語の文法のまま、日本語にしてしまうことも多い。

 例えば、英語では必ず最後につける言葉も日本語ではおかしかったり、英語で同じ言い方なのに日本語はたくさん種類がある。

ある日突然また面白いこと言い出した。

 「この、人、かっこいい!! かわいい、も!!かわいい、も!!」

 「なによ、かわいい、も!!って?」

 「Cute tooだよ。 Too!!」

 「日本は最後に(も)つけないんだよ」

 「なんでよ?」

 「なんでも!」

 「あ~~~!!最後にも、って言った! も、って言った!」

 「その(も)は、その(も)じゃないの!」

 「じゃあ、その(も)はどの(も)? 」


 もう、なにがなんだかわかんないよ。

 やっとTooは最後につけないとわかったようだが、しばらく忘れて使っていた。

 「おいしい、も!」

 「高い、も!」


 いきなり付け足される(も!!)はかなり面白い。

 日本語のスラングは落とし穴がいっぱいある。

 子供が小さかった時、目はおめめ。 手はおてて。と言っていた。

「おてて、洗おうね」というふうに。

なので、夫も

「おめめ赤いよ、眠いねー」なんていう風に使っていた。

そして、ある日息子の髪が乱れているのを見た夫は大きい声で

「おけけが!おけけがぐちゃぐちゃだよ!!!」

夫よ、それは違う方の毛だな。

「おけけは、アンダーヘアーのことだよ」

「な!なんで?? 手をかわいく言うとおてて、目を可愛く言うとおめめ。なーんでおけけだけいやらしいですか??」

そうだね、不思議だね。

かわいい赤ちゃん言葉が、なぜにいやらしく変化していったのか。夫はどうしても納得行かないのだった。

 


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