まだ結婚する前のお話です。基地の独身者用のドームの彼の部屋へ遊びに行った時の事です。
米軍の独身者は一部屋をルームメートと共有しているのです。
そして彼の側にはなんと、畳が敷いてあったのです。 初めて見たときはびっくりしました。
「たたみ~??」
「うん、いいでしょう?タタミマット!ヘビーだった!」
2畳分の畳マット。 買って持って帰ったらしいです。
そして壁には布のタペストリーがかっていたのですが、
(京都)(日本)の漢字、絵は富士山と桜と舞妓さん。
謎です。
「これ、どこで買ったの?」
「あ!これ好き?欲しい?」
いりません。
さらにベッドの上に毛布が掛けてあったのですが、一面に大きな虎の模様でした。
なんか、それ、もう、日本じゃないし。
ハリウッドの日本人が出てくる場面でジャーンと銅鑼が鳴り響くような感じ?
それにしても、提灯とか紙でできたランプとかどこもかしこも日本ラブにあふれていて、私はぷっと笑いながらもすごくうれしくなってしまったのです。
そしてペットの緑がめを大事に飼っていました。 きれいな水槽に色とりどりの石を敷き詰め、宝箱のような飾りも入っています。
「カメ飼ってるんだ!名前は?」
「かめちゃん」
そのまんまでした。
そしてかめちゃんは初めて行ったお祭りで買ったらしいのです。
多分福生の七夕祭り。金魚すくいは難しかった、とか焼いたコーンはすごく美味しかったとかすごくエンジョイしたそうです。嬉しそうに話してくれます。
そして小さいかめちゃんに一目惚れした夫。
「あううこれ、いくらでーすかー?」と涙目で聞いたに違いありません。確信しているのはわけがあるのです。これは後から書いていきます。
すごく大事にかめちゃんを飼っているのを見て、そして優しそうな目でカメちゃんを見るのを見て、この人は家族を大事にする人に違いないと直感しました。
そしてその直感は大当たりだったのです。
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